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ライター斎藤博之の仕事
斎藤博之は、祭りや民俗芸能・食文化・温泉文化・地域の社会史・地域づくりについて執筆しています。
日本の林檎の半分以上は青森県で作られている。しかし、青森県の西洋林檎の栽培が、他の地域に較べてとりわけ早かったというわけではない。青森県が日本における林檎の一大生産地となった理由は、二つある。一つは、明治30年代に病害虫が大発生したとき、青森県で病害虫を防ぐ方法を開発したということ。もうひとつは、津軽の風土に適していた晩生(おくて)の品種国光が、端境期に売る商品を求めていた問屋のニーズに合い、全国へ流通するようになったことによる。 東京という大市場により近い長野県という産地や、低価格の輸入林檎に押されて、青森県の林檎も消費者に選んでもらうための差別化が求められている。ここに、農薬も肥料も一切与えない自然農法で、林檎を育てる農家が現れた。岩木山の麓に暮らす木村秋則さん。病害虫との闘いに苦しんできた林檎づくりにとって、自然農法で育てることはほとんど革命に近い。この驚くべき林檎と出会って、「食べる」ということを見つめなおした料理人がいる。青森県のスローフードは、この出会いから始まった。
*本稿は、建築コンサルタンツ協会の発行する『Civil Engineering Consultant』Vol.232,July 2006に発表した文章に、加筆訂正したものである。協会のサイトから記事のPDFを閲覧できる。
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